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昨日投稿日を間違えたけど、月・木の週2回更新と言ったばかりなので、今日はちょいと小話でも。

私はホラー映画が大好き。クラシックホラー、大作、話題作、B級からZ級まで、かなりの数を観ています。好きな監督はアレクサンドル・アジャ。賛否両論監督だけど緊張感の作り方と観客が観たいゴア描写などに必ず応えてくれるそのサービス精神が大好き。でも一番好きな映画はグレムリン2。殺人鬼系だとチャイルド・プレイとエルム街の悪夢が好きだし、最近観た中だとno way outがサイレントヒルみたいな秀逸なデザインのクリーチャーが出てきて良かった。

でもホラー映画好きにはいつだって偏見がつきまとう。


「残酷なのが好きなんて悪趣味だね」


違う。違うよ。

ホラー映画の良いところは、『現実じゃ楽しめない非現実を楽しめる』ところなのよ。人が苦しんで死ぬのが楽しい、とかそんな浅いことじゃないの。


「非現実を楽しみたいならファンタジーやアクション映画でいいじゃない」


違う。わかってない。

ファンタジーやアクションは、主人公たちが死を回避しようとして頑張って打ち勝つじゃない。対してホラーはある種死そのものがエンタメと化してる。わかりやすく言うと、アクション映画は「主人公死なないで〜!」と応援しながら観るけど、ホラー映画は「さ〜てこの中のどれだけがどんな死に方をするかな〜?」というふうに観る。その背徳的とも言えるマインドの持ち方こそが究極の非日常であり、ホラー映画の楽しさなのよ。

『ハウス・ジャック・ビルト』という映画をご覧になった事があるでしょうか。
殺人鬼ジャックがどんどん人を殺してその死体でお家を建ててくお話なんですが、物語終盤、ジャックが6人の男を縛り上げて並べ、フルメタルジャケット1発で全員の頭撃ち抜けるかなチャレンジをしようとするんです。(なんで?わかりません。) が、そこにきて急に手間取る。弾がフルメタルジャケットじゃないからこれでは貫通しないとわかり、買いに行ったら通報され、逃げた先でもトラブルに遭う…。
そこで観客はとてもやきもきするのです。何をもたもたしているんだ、さっさと6人の脳天貫通ショットを見せてくれ、とね。そしてそんな自分にハッとする…それが監督の狙いなわけです。ホラー映画の楽しみ方を逆手に取って観客の善性を問うという巧みな演出なんですね。

このように、人のトンデモない生き死にを音楽や映像、物語を通してエンタメとして消化する…そんなのホラー映画にしかできないじゃないですか。それこそがホラー映画にのみ許された楽しみ方。ホラー映画こそ究極のエンタメなのです!

強大な悪のもたらす緊迫感のある展開、張り詰める恐怖、反撃シーンでは手に汗を握り、最後には心に残る一抹のインパクト…。私はこの類稀なる体験を求めて今日もホラー映画を漁ります。

私なんぞの語彙力では力不足でしょうが、願わくば、世の中のホラー映画好きへの差別や偏見がなくなりますように。私たちはただ残酷なのが見たいのではなく、ホラー映画でしか得られない体験を楽しんでいるのです。


「何やらケムに巻くような言い方をしてるけど、じゃあ人は死ぬけど残酷描写がないホラー映画でもいいの?」


うんまあ…それもいいけど、それはティーン向けホラーだよね。スイッチとかアナベル資料博物館とか。たまにはいいけど、満足はしないかな。


「グロがないと満足しないって事?」


いやグロが見たいだけではないよ。さっき言ったようにホラーでしか得られない映画体験が欲しいだけだから。私が一番好きなホラー映画はグレムリンだし。
ただアクション映画でも、バトルシーンをCGで誤魔化さず演者が体当たりで撮ったものの方がやはり見応えはあるし、ホラー映画だってCGに頼らず美術に凝った方が満足感はあるよね。例えば死体の人形だってショボかったら拍子抜けだし、臓物も汁気や温度感を感じさせる心配りがあった方が観客の心をうつでしょ?こちらは日常で忌避される死や絶望を楽しみたいわけだから、ディテールが細かければ細かいほどサービスいいなあと感じるよね。だからまあ、グロというかゴア描写はあった方がいいし、こだわってほしいよね。


「ごちゃごちゃ言ってるけど要するに、血とかモツとか悲鳴とか、人が残酷な殺され方するのが観たいんでしょ?」

「残酷なのが好きなんて悪趣味だね」




はあ〜〜〜〜〜〜〜〜…、





論破すなよ。



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